民俗選挙のゆくえ 津軽選挙vs甲州選挙 / 杉本仁 【本】

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出荷目安の詳細はこちら内容詳細選管を制する者が、選挙を制する—津軽の激烈な民俗選挙に翻弄され、大地主の父祖累代の富を蕩尽しつくした太宰治の長兄、津島文治。一方、義理と贈与と相互扶助の甲州選挙を身をもって生きた政界のドン、金丸信。カネと盲動、中傷と謀略が渦巻く、津軽と甲州の選挙祭りが行きついた対照的な悲喜劇。そのゆくてに、ありうべきポスト近代選挙を模索する。目次 : 選挙楽しや牛馬にゆられ/ 津軽と甲州—その気質/ 津軽選挙の発生—金木町長選不正開票事件/ 二人町長と代理戦争—鯵ヶ沢選挙と大泉村長選/ 出稼ぎと行商—不在者投票/ 神仏の力と選挙タタリ/ カネの力と悪銭/ 飲食の力と食物禁忌/ 無尽と葬式/ 村八分と地域ぐるみ/ オヤコ選挙と骨肉の戦い/ 口碑と文芸/ 二人の政治家—津島文治と金丸信/ 民俗選挙のゆくえ—柳田国男をめぐって