2017 エシェゾー　ジャン・リュック・ビセ　/　オスピス・ド・ボーヌ　バンジャマン・ルルー

キュヴェ　"ジャン・リュック・ビセ" この畑は、2011年にワイン生産者であるジャン・リュック・ビッシーから寄贈されたものです。ビッシー家は4代にわたりブドウ栽培をしてきた家であり、この畑のブドウの樹は1945年以降にジャン・リュックの父親が植えたものです。また、オスピスが販売するコート・ド・ニュイのグラン・クリュとしては、マジ・シャンベルタン(1976年～)、クロ・ド・ラ・ロッシュ(1991年～)に続く3番目です。 エシェゾー・デュ・デュ・デュスの区画に位置し、区画は中斜面で、ルージュ・デュ・バに向かってわずかに傾斜しています。土壌は粘土に富み、かなり平らで白亜質の下層土の上にあります。その結果、ワインはしっかりとした骨格を持ち、調和の取れたワインに仕上がっています。タンニンはエレガントで、熟成のポテンシャルも高いです。 フレンチパフュームのような素晴らしい香りが広がり、ブラックチェリーなど黒い果実が最初に感じられますが、次第に赤い果実の風味が現れます。タバコやレザー、マッシュルームなどのニュアンスが感じられるアーシーな印象です。タンニンは非常に細かく、美しく張りのあるパワフルな力強さがこのグラン・クリュの素晴らしさを表しています。素晴らしいバランスで調和していますが、まだ果実味がタンニンに隠れている状態なので、熟成を重ねて召し上がっていただくことをおすすめします。オスピス　ド　ボーヌ 貧困と飢饉を背景に、ブルゴーニュ公爵の宰相ニコラ・ロランとその妻ギゴーヌ・ド・サランは、1443年、「病める貧者」を救済するためにボーヌ病院「オテル・デュー・ド・ボーヌ」を設立しました。創立者たちの慈善と庇護の精神による活動により、病院は長い年月を経た現在まで存続しています。 この病院の独創性は、歴史的建造物であるオテル・デュー・ド・ボーヌと、ブルゴーニュの最高級アペラシオンのワインを生み出す60ヘクタールのブドウ畑を含む資産の大きさとその性質にあります。栽培されているブドウ畑はこの地域の寛大な篤志家からの遺贈や寄付によるものです。ドメーヌ・オスピス・ド・ボーヌのワインは毎年オークションで販売されます。この有名なチャリティ・オークションは毎年11月の第3日曜日に開催されます。 60ヘクタールのブドウ畑のうち、ピノ・ノワールは33種類の赤ワインのキュヴェに、シャルドネは17種類の白ワインのキュヴェに使われます。オスピス・ド・ボーヌの畑は非常に細分化されており、シャブリからプイィ・フュイッセまで、主にコート・ド・ボーヌとコート・ド・ニュイを中心としたブルゴーニュのワイン産地全体に117の区画があります。